お知らせnews

「EP-1接地工法」の現地見学会・研修会が開催されました。

当社の「特殊工事部門」で手掛けている「EP-1接地工法」※が、西日本高速道路(株)四国支社管内の施設で採用されました。
今回の現地見学会・研修会は、本件の元請けである(株)安川電機に四国道路エンジニア(株)と当社が協力する形で行われました。この研修会は西日本高速道路(株)高松工事事務所長様をはじめ四国支社管内の施設担当技術者、四国道路エンジニア(株)の担当技術者および当社担当者等多数の参加のもと行われました。
現地では、導電性コンクリート接地電極「EP-1」を用いた深埋設電極工事(ボーリング工法)の施工プロセスの一部を見学して頂きました。
研修会では接地工法全般、本工法が採用になった経緯、接地設計の基本となる大地抵抗率測定の理論・方法などの説明および施工経過報告ならびに質疑応答などが行われました。
今回の見学会・研修会によって、接地調査から接地工法全般そして「EP-1接地工法」の特徴や利点などの理解が図られました。

※「EP-1接地工法」とは、「ホクデンEP-1」を用いる優れた接地工法。
「ホクデンEP-1」は火力発電所にて発生するEP灰(Electron Particle)に含まれる炭素を有効に活用し、EP灰・EP灰粒体と硬化剤としてセメントを配合した導電性コンクリート接地電極材です。
「ホクデンEP-1」を使用することによって、大きな接地抵抗低減効果と非常に経済的な接地工事を提供することができます。

詳しくはこちらへ→接地工事(アース工事)


見学会・研修会の様子





インターンシップ学生を受け入れました。

社会貢献の一環として、これまでも大学生(理科系)、高専生に対して、インターンシップ※の場を提供してきました。
今年は、愛媛大学理学部から地質学および地球物理学を専攻する学部生3名(3年生)を受け入れました。
今回のインターンシップは5日間と短いものでしたが、まず初日は導入として業務概要、当社が属する業界の説明から入り、翌日からは現業に移りました。
現業内容は、インフラ整備(国道バイパス建設)に伴う水文調査の一部となる既存井戸調査のフィールドワークおよびボーリングコア観察とこれに基づく地質柱状図の作成作業、コア写真撮影等の業務を課しました。また最終日には副社長が講師となって土木地質学、地質図学演習などの座学を行いました。
最後にインターンシップ生には、今回のインターンシップ全般について評価を含めたレポートの作成を求め、後日提出された事で今回のプログラムは終了しました。
インターンシップは、短期間であれ参加の学生本人にとって貴重な就業経験となることを願って受け入れています。それと同時に受け入れる側としても、将来ある若い学生が職場に入る事でフレッシュな空気が生まれ、若い世代を知る事ができるまたとない機会ともなります。
短期間でしたが、真面目な取り組みをしてくれたインターンシップの学生3名さん、ご苦労様でした。

※「インターンシップ」とは
学生が一定期間企業等の中で研修生として働き、自分の将来に関連のある就業体験を行える制度。
文部科学省、経済産業省、厚生労働省や各経済団体はインターンシップを積極的に推進しており、インターンシップに興味を持つ学生、インターンシップを導入する企業は共に年々増加しているようです。
若年層の離職率の高さが深刻な社会問題となる中で、学生と企業とのミスマッチを解消していくための制度として期待されています。


インターンシップ状況



品質マネジメントシステムの維持審査が終了しました。

昨年の「更新審査」から、1年目の維持審査を11月1日から2日間の日程で、審査機関(ビーブイキューアイジャパン㈱)に依頼して行いました。
品質マネジメントシステムの認証取得から4年目にあたる今回の審査では、トップマネジメント、品質管理責任者をはじめ、営業本部、技術本部および総務部が対象となりました。
審査の結果、4項目の指摘を受け、この内マイナー(軽欠点)3件については即時処置を行い、メジャー(重欠点)1件については、期日までに改善報告を行う予定です。
審査終了後のクロージングミーティングでは、審査員から当社のQMSシステムの優れた点や真摯な取り組みに対して評価を受けました。
審査によって洗い出された問題を解決し、継続的改善に結びつけます。


オープニングミーティング状況



平成17年度渇水/「善意の井戸」の提供が終わりました。

昨今、当地域で頻発する「渇水災害」。今夏の渇水は、6月15日に香川県渇水対策本部が設置されて以来、今日の渇水対策本部の解散に至るまで85日間に及びました。(ちなみ「平成6年渇水」では141日間)
台風14号が四国地方にもたらした降雨(9/5~9/6)によって、それまで貯水率0%を記録した“四国の水瓶”と称される早明浦ダムは一挙に満水となり、現在は一変して洪水調整放流中となっています。
香川県下の水事情は早明浦ダムを源とする「香川用水」に負うところが大きく、夏になると早明浦ダムの貯水率の推移に県民の関心が集まります。
「渇水」の2文字が地元ニュースを賑わすようになると、節水の呼びかけと共に、平時に増してクローズアップされるのが地下水(井戸)の利用です。
当社の本社を置く高松市の水道局では一般市民や事業所などから、使用できる井戸を「善意の井戸」として募って登録し、市民の生活用水の一部として使えるようにしています。
これは、市民の互助精神に則ったもので、実利の他に、「…水の大切さを認識しよう」、「…渇水に備えよう」、「…渇水に打ち勝とう」といった精神的、シンボル的効果もあるようです。
『With the Earth/水と岩と土とともに』をスローガンに業務展開し、地下水源開発とも関わりの深い当社にとって「善意の井戸」の提供は、水不足に苦しむ町の企業市民として当然の事です。
本社ビルが建つ高松市中央町界隈は、高松平野を流下する香東川の旧河道域に相当します。このためこの地域では旧香東川の伏流水ともいえる「浅層地下水」が取水されます。この地下水は水量が豊富で、水質が良いことが特徴で、当社ビルでは日常的に飲料水、空調熱源水、トイレ洗浄水、雑用水等の全てを地下にある1本の井戸で賄っています。まさしく“天与の恵”の享受を体現している訳です。


古文書(弘福寺領讃岐国山田郡田図)等、他による香東川の旧流路


「渇水対策事業(さく井工事)」が進んでいます。

今年は6月15日の香川用水第一次取水制限を契機に香川県渇水対策本部が設置されました。香川用水の水源となっている早明浦ダムの貯水率は低下の一途をたどっています。この間恵みの雨も何度かありましたが、“焼け石に水”に終わり、渇水は深刻化の様相を呈しています。
この状況の中、県下各自治体では渇水対策に懸命な努力がなされています。中でも丸亀市からは自己水源の強化策として7月下旬に「下法軍寺地区」と「前場地区」2箇所の深井戸さく井工事が発注され、当社は「下法軍寺地区」の施工を担っています。
渇水が深刻化する最中だけに、社会的な注目度も高く、これらの現場でもテレビ、新聞など報道関係の取材を幾度か受けました。さく井工事の揚水試験や水質検査の結果が待たれる所です。


朝日新聞より(2005.8.30)


掘さく状況