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平成17年度渇水/「善意の井戸」の提供が終わりました。

昨今、当地域で頻発する「渇水災害」。今夏の渇水は、6月15日に香川県渇水対策本部が設置されて以来、今日の渇水対策本部の解散に至るまで85日間に及びました。(ちなみ「平成6年渇水」では141日間)
台風14号が四国地方にもたらした降雨(9/5~9/6)によって、それまで貯水率0%を記録した“四国の水瓶”と称される早明浦ダムは一挙に満水となり、現在は一変して洪水調整放流中となっています。
香川県下の水事情は早明浦ダムを源とする「香川用水」に負うところが大きく、夏になると早明浦ダムの貯水率の推移に県民の関心が集まります。
「渇水」の2文字が地元ニュースを賑わすようになると、節水の呼びかけと共に、平時に増してクローズアップされるのが地下水(井戸)の利用です。
当社の本社を置く高松市の水道局では一般市民や事業所などから、使用できる井戸を「善意の井戸」として募って登録し、市民の生活用水の一部として使えるようにしています。
これは、市民の互助精神に則ったもので、実利の他に、「…水の大切さを認識しよう」、「…渇水に備えよう」、「…渇水に打ち勝とう」といった精神的、シンボル的効果もあるようです。
『With the Earth/水と岩と土とともに』をスローガンに業務展開し、地下水源開発とも関わりの深い当社にとって「善意の井戸」の提供は、水不足に苦しむ町の企業市民として当然の事です。
本社ビルが建つ高松市中央町界隈は、高松平野を流下する香東川の旧河道域に相当します。このためこの地域では旧香東川の伏流水ともいえる「浅層地下水」が取水されます。この地下水は水量が豊富で、水質が良いことが特徴で、当社ビルでは日常的に飲料水、空調熱源水、トイレ洗浄水、雑用水等の全てを地下にある1本の井戸で賄っています。まさしく“天与の恵”の享受を体現している訳です。


古文書(弘福寺領讃岐国山田郡田図)等、他による香東川の旧流路