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日本応用地質学会支部研究発表会で、地下水源調査の事例発表を行いました。

山口市(会場:防長苑)で開催された日本応用地質学会中国四国支部の研究発表会で、当社調査課の辻本浩志が「地下水源調査の事例」と題して発表しました。
発表は、上水道水源となる「取水井」(計画取水量3,000m3/日)の計画に先立って、低コストで高精度の結果が得られるよう独自に工夫された、不圧地下水を対象とした多孔式揚水試験の実施例です。
この試験結果をもとに型式提案し設計した「放射状立型井戸」は、期待に沿った取水性能を発揮すると共に、本井戸の揚水試験で求めた水理定数(透水係数他)が試験段階で得られたそれとほぼ等しい事から、“工夫した揚水試験”結果の再現性も明らかとなりました。
また、発表では地下水源調査に限らず、自然(地下領域)を対象とした調査では定型化された調査手段に終始することなく、創意工夫が求められる事を力説しています。
なお今後の課題として、帯水層の透水性他によって水理解析上の仮想井戸半径を変える必要に対して客観的な決定根拠に乏しい点があります。
そのために、今後数多くのデータを収集し、客観性が得られるよう努めます