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富山市で、老朽化水源井の改修工事が竣工し「サターンウェル」として生まれ変わりました。

日本で最初の放射状井戸(満州井戸)として築造された朝日工業用水道2号井の改修工事が終わりました。この井戸は富山市における産業振興の基盤として昭和32年に築造されました。しかし、半世紀を経て老朽化が著しく、取水効率が大きく低下した現状を打開する必要がありました。
この問題を解決するために、当社開発の「サターンウェル」への改修工事が採用されました。既設井戸の改修には、入念な水理地質調査に加えて、老朽井戸に対する的確な診断・評価などのソフト面と、確実な施工技術などのハード両面の高いレベルが不可欠で、新井戸築造の場合とはまた異なった高い技術力が要求されます。
約半年間にわたる本工事は無事故無災害のもとに竣工し、富山市上下水道局様の期待に応え10,000m3/日級の理想的な水源井として蘇りました。竣工検査後に引き渡された新生井戸からは、北アルプスを源流とする常願寺川の清澄な伏流水が湧き出て富山市の産業発展を支えています。

【概要】
(1)工事名:朝日工業用水道2号取水井改良工事
(2)工事場所:富山県富山市朝日地区
(3)発注者:富山市上下水道局
(4)工事概要:・既設井上部躯体解体復旧工
        ・既設井集水孔、底盤閉塞工
        ・集水横暗渠工φ89SUS 3段18ヶ所 ΣL=634.0m
        ・揚水試験工
        ・場内整備工